ノーベル化学賞の吉野彰さん 子供時代から好奇心旺盛 - 産経ニュース
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ノーベル化学賞が決まった吉野彰さんは、大阪府吹田市で4人きょうだいの3人目の次男として生まれた。小学校の先生の勧めで英科学者ファラデーの著作「ロウソクの科学」を読み、自然の原理に触れたことが化学への興味の原点。子供向けの科学雑誌を読んでさらに幅広い知識を身につけた。
自宅の便所に置いてあった掃除用の塩酸に、くぎをほうり込み、水素が発生する様子を観察するなど好奇心が旺盛。興味のある化学が自然と得意科目になった。当時は高度経済成長期で、新素材を次々に開発する化学工業が脚光を浴びていた。憧れもあり、京都大工学部に進学した。
入学後は水泳部に入ったが「4月早々にプールに飛び込まされ、冷たくてたまらんのですぐ辞めた」。考古学同好会に入り直し、発掘に精を出した。考古学は文字がない時代について物的証拠を積み重ね、論理を構築する。「この点は自然科学によく似ており、論理的に物を見る目を養った。歴史の流れの延長として現在を見つめ直し、その先の未来を考えることが研究開発の発想につながっている」
大学院修士課程を修了し、大手化学企業の旭化成に入社した。「企業は開発の第一線に立ち、新製品を出すという目標がはっきりしている。大学に残るより面白そうだ」と感じたのが理由だ。その思いをリチウムイオン電池の開発で結実させた。
最近の若者について「向上心が強いが社会制度上の制約が大きく、向上する方法を見つけられていない。国際競争を生き抜けるのか」と気遣う。平成29年に名城大(名古屋市)教授に就任して講義を担当しており「口はばったいが、成功体験をした人が若い人の身近にいることが大事」と、教壇に立つ思いを語る。
リチウムイオン電池の正極を開発し、ともに実用化で貢献して共同受賞が決まった米テキサス大教授のジョン・グッドイナフさん(97)とは、吉野さんが近年も研究室を訪ねるなど親密な関係にある。
自身の性格を「粘り強さの一方で、相反するようだが『何とかなる』と考える能天気な要素もある。研究者に向いているのでは」と語る。
毎週土曜日は健康維持と息抜きのため、近所の友人とテニスを楽しむ。子供は3人。神奈川県藤沢市で妻の久美子さん(71)と次女の3人で暮らす。
ノーベル賞について、受賞前の取材では「頂いたときに最初に申し上げたいのは、インダストリーの吉野を選んでくれたということ。ノーベル賞は傾向としてはアカデミアの世界のものだった。産業界の研究者のモチベーションにつながれば」と語っていた。
2019-10-09 10:04:00Z
http://bit.ly/35kgav3
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