新型コロナウイルス肺炎に関する、6つの「意外な事実」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

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新型コロナウイルス肺炎に関する、6つの「意外な事実」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

 中国で、新型コロナウイルス肺炎の感染者、死者が増え続けている。WHOは1月30日、ついに緊急事態宣言を出した。中国で感染は武漢を越えてほぼ全土に広がり、都市の封鎖も行われている。中国における感染者数は1万7205人、死者数はで計361人となり、2002~2003年シーズンに流行したSARSを超えたと報道されている(2月3日現在)。

朝起きたら、横にいる夫が突然死んでいた日の話

 中国以外の各国でも感染者が相次いで報告され、日本でも感染は20例(患者15名、無症候感染者5名)にのぼっている。また、2日には、フィリピンで1人の死者が確認され、中国外での初の死者と発表された(死亡した男性は、武漢から訪れていた中国人と報道されている)。

 新型コロナウイルス肺炎について毎日のように繰り返し報道されているが、ときとして、「印象」と「事実」は乖離する。そこで、過熱する報道の中で見落とされがちな事実5つについて紹介したい。

1. 国内では流行が認められる状態ではない

毎日新型コロナウイルス肺炎に関する報道が相次ぎ、マスクが飛ぶように売れ、あたかも大流行している、あるいは既に流行がはじまっているという錯覚をしてしまうかもしれないが、これまでに報告された発症者および感染者は、武漢からの帰国者と、濃厚接触者に限られ、感染経路が特定できない例は見つかっておらず、厚生労働省は「現在、国内で流行が認められている状態ではない」という見解だ※1
。 ただ、現在流行している状態ではないものの、無症候例がある一定の割合を占め、軽症例も多く、潜伏期の長

。 ただ、現在流行している状態ではないものの、無症候例がある一定の割合を占め、軽症例も多く、潜伏期の長い(最大14日程度と考えられている)新型コロナウイルス感染症は、空港での水際対策で防ぐことは困難で、これから国内で流行する可能性は否定できない。自分たちにできる予防をしながら状況を注視していく必要があるだろう。

2. 喉の痛み、下痢が比較的少ない

 朝起きたら喉の痛みがあり、少し咳も出る。それに加えて、頭痛がして熱っぽいようだ。そんな症状があったら、「ひょっとしたら自分も新型肺炎かもしれない」と心配になる人もいるかもしれない。新型コロナウイルスの感染は、軽症であれば風邪と区別することは難しい。国内発症の患者でも、長引く発熱と喉の痛みで受診した中国人男性が、コロナウイルス陽性と判明した例がある。

 新型コロナウイルス肺炎以外にも、冬期には感染症が流行する。インフルエンザは言わずもがなだが、溶連菌感染症、ノロウイルス・ロタウイルスなどの感染性胃腸炎、風邪などなど。ウイルス感染症は、種類によって上気道症状(咳や鼻水、喉の痛みなど)が強いもの、胃腸炎(吐き気、下痢など)のみのものなど様々だが、ある程度症状が似通っている。

新型コロナウイルスでみられる症状として、1月29日付けに医学誌 『Lancet』に発表された内容では※2
、感染者99例中、発熱82例(83%)、咳81例(82%)、息切れ31例(31%)などが比較的多く、少なかった症状は、頭痛8例(8%)、咽頭痛5例(5%)、鼻水4例(4%)、下痢4例(2%)があげられる。風邪でよく見られる喉の痛みは、あまり頻度は高くない。 また、下痢など胃腸の症状が少ないことも特徴と言えるかもしれない。同じコロナウイルスであるSARSやMERSでは、下痢の報告が20~25%にみられたが、今回の新型コロナウイルスでは非常に少ない。

 通常、風邪やインフルエンザであれば、他の感染を合併しないかぎり、3、4日以内に症状は快方に向かう。しかし、新型コロナウイルス感染症では、1週間程度発熱と咳が続くのが特徴的で、1週間経過した後に呼吸困難が増悪したり、重症化することがある。ただ、インフルエンザでも、肺炎を合併したりすると症状が長引き、重篤化することがある。1週間以上咳や発熱が続いていたとしても、少なくとも現時点では、国内感染の頻度から考えても、風邪やインフルエンザに肺炎などを合併したと考える方が、新型コロナウイルス感染よりも確率が高いといえるだろう。

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2020-02-03 22:01:30Z
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