アジア石油製品＝3月2～6日：韓国積み0.5%重油は反発、割安感で｜週間サマリー｜マーケットニュース｜マーケットニュース - リム情報開発
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ガソリン
北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場は横ばい。4月積みについて、新たな売り買いは見られていない。4月積みのスポット取引が始まっている。台湾中油(CPC)は3日、4月積みとして92RONガソリンMR船型の販売入札を開示した。中国は4月積みの輸出計画を決めていないようで、いまのところスポットの売りは聞かれない。3月積みの取引では、中国出しMR船型合計7カーゴがメキシコ向けに販売されているという。米国製油所のトラブルを背景に、一時アジアから北米向けのアービトラージが開いていた。この他、インド国内は4月1日からガソリンの硫黄分規制を0.001%Sへ強化するようだ。
ナフサ
北東アジアでは、韓国のロッテケミカルのデサン工場(エチレン年産110万トン)で4日未明に火災が発生し、関連装置の約半数が稼働を停止しているもよう。北東アジア市場関係者によると、｢最悪の場合、稼働停止が半年に及ぶとの情報もある。規模が大きいため、ナフサ需要が減少して市場にも影響がありそうだ｣という。一方で、｢韓国や日本の石化メーカーがクラッカーの稼働を引き上げている｣(市場関係者)との声もある。その証左として、｢先週、複数の石化メーカーが2度に渡ってスポット調達をしたのでは｣(北東アジアの石油会社)との見方を示した。
中間留分
北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場はもち合った。需要が振るわず、相場は上伸力にかけている。新型肺炎の感染拡大を背景に、需要は低迷している。GSカルテックスは3日、入札を通して4月積みの0.001%S軽油をスポット販売した。価格はFOBベースでシンガポール市況(0.001%S)に対し75セント前後のディスカウントと伝えられた。他の韓国石油1社は、内需減を背景に、3月積みの0.001%S軽油2カーゴを急きょ販売した。中旬積みは、ビトールがFOBベースで同市況対比1.75ドルのディスカウント、末積みはBPが同市況対比1.50ドルのディスカウントでそれぞれ購入したようだ。期近積みのため、割安な価格で成約されたとみられる。
重油
韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は反発。このところアジア域内で市況下落が続いていたため、割安感から反発した格好だ。域内では船舶燃料向け軽油とVLSFOの価格がほぼ拮抗してきており、｢VLSFOの基材として、軽油から0.5％S重油に回帰していることも反発要因｣(アジア市場関係者)との見方もある。一方、供給サイドでは、税還付措置政策によって中国からのVLSFO供給は増加基調となっている。また、韓国ではSKエナジーが残渣油脱硫(VRDS)装置の稼働を始めたことにより、VLSFOの供給体制が整った。韓国の市場関係者によると、｢VLSFOのクラックマージンは他製品に比べて採算性が高いため、同社はVLSFOの供給を増やしている｣という。
"ディスカウント" - Google ニュース
March 09, 2020 at 06:41AM
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