アジア石油製品＝5月18～22日：ナフサは上昇、減産による供給引き締まりで｜週間サマリー｜マーケットニュース｜マーケットニュース - リム情報開発
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ガソリン
北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場は強含んだ。需要増の見通しから、トレーダーの買いが増えている。また、フレートの下落も相場の上昇に繋がった。大連西太平洋石油化工(WEPEC)は20日、6月21～23日大連積みの92RONガソリンMR船型を販売した。価格はFOBベースでシンガポール市況(92RON)に対し1.40ドルのディスカウントと伝えられた。同日、中国海洋石油(CNOOC)も6月16～17日華南積みとして92RONガソリンMR船型を販売した。価格はFOBベースで同市況対比1.30ドルのディスカウントとの情報が寄せられた。
ナフサ
北東アジアでは、｢日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は、日本市況に対し3ドル程度のプレミアムに上昇している｣(北東アジアのトレーダー筋)という。製油所の減産によって供給が引き締まり、不足分を海外から買い付ける動きが堅調なためとみられる。欧米やアジアでも、ロックダウン(都市封鎖)の段階的緩和が進んでおり、経済活動再開に伴いガソリン需要も回復基調にある。ガソリン基材としてのナフサ市況にも下支え要因となっている。
中間留分
北東アジア積み0.05%S軽油(MR船型)の市況連動相場は、需給緩和がやや解消に向かうとの見方から強含んだ。市場関係者によると、一部のトレーダーがベトナム向けやバンカー油の基材として0.05％S品の調達に興味を示しているようだ。一方、主要な輸出国である韓国では、複数の石油会社が製油所の減産を継続。スポット玉が限られる。韓国品の商談水準は、FOBベースで同市況に足し3.00ドル程度のディスカウントの声が聞かれた。
重油
韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は小幅上昇。韓国では供給が引き締まっている。韓国では製油所の定修が相次いでおり、供給は引き締まり傾向にある。韓国のSオイルは、6月初旬から7月初旬にかけてオンサン製油所の第3水素化脱硫装置(RHDS)および第2残油流動接触分解装置(RFCC)の定修を実施する予定。定修明け後、同社は0.5%S重油の供給能力を6月以降に月間20万トンに増強する計画。一方、台湾中油(CPC)は6月積み0.5%S重油１カーゴ・4万トンをシンガポール市況(0.5%S重油)に対し10ドル台前半のディスカウントで販売したと伝えられる。
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May 25, 2020 at 05:18AM
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