アジア石油製品＝7月20～22日： 8月のアジア向け裁定玉の減少見通しがナフサ市況を下支え｜週間サマリー｜マーケットニュース｜マーケットニュース - リム情報開発
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ガソリン
北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場はもち合い。新たな売り買いとも聞かれず、スポットの取引は閑散としている。新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることや梅雨の影響などにより、インドネシアを中心として東南アジアの需要が振るわないようだ。一方、中国や韓国の石油会社などは8月積みのスポット輸出余力があるものの、新たな売りは聞かれていない。台湾フォルモサ石油化工(FPCC)は20日、8～12月積みとして93RONガソリンのターム販売入札を締め切った。トレーダー2社が落札し、価格はFOBベースでシンガポール市況(92RON)に対し1.10ドルと1.35ドルのプレミアムとの情報が寄せられた。
ナフサ
北東アジアでは、製油所の稼働率が回復しつつあり、ナフサ供給が増加している。一方、中国を中心に石化製品の需要は依然として弱い。また、このところの液化石油ガス(LPG)安によってナフサからLPGへの切り替え需要が加速し、ナフサ市況には下押し圧力となっているものの、8月のアジア向け欧米や中東からのアービトラージ玉は160～170万トン程度と5月以来40%以上減の数量にとどまる見通しが下値を支えている。
中間留分
北東アジア積み0.05%S軽油(MR船型)の市況連動相場は弱含んだ。需要不振が相場を下押した。ベトナムは5～7月の輸入量が過多なようで、いまのところ8月積みの買い引き合いは見られないという。また、中国の沿海地域で禁漁期に入っているため、台湾周辺の海上取引用の軽油需要が減少している。その中、韓国石油1社が8月積み0.05%S軽油のスポット販売を進めている。同カーゴについて、買唱えはFOBベースでシンガポール市況(0.001%S)に対し1.00ドルのディスカウントで聞かれる。成約が可能な水準は、FOBベースで同市況対比70～80セントのディスカウントと韓国の石油会社は見込んでいる。
重油
韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は横ばいとなった。北東アジア域内では、依然として0.5%S品のスポット取引は盛り上がりを欠いている。製油所の減産やトラブルの影響で、域内石油格各社の輸出余力は低いようだ。一方、市場関係者によると、タイのPTTグローバルケミカルが8月中旬積み6万トンの0.5%S重油を販売。価格はFOBベースでシンガポール市況(0.001%S軽油)に対し40ドル台後半のディスカウントと伝えられた。
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July 27, 2020 at 07:24AM
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